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ウルトラマンA

「ウルトラマンA」主題歌に関する覚え書き。

本命
東芝:ハニーナイツ/みすず児童合唱団

うそ歌
朝日ソノラマ(レコード版):ボーカルショップ/少年少女合唱団みずうみ
キャニオン:スバル児童合唱団/ヴォーカルエース
キング:ボニージャックス/ひばり児童合唱団
コロムビア:ハニーナイツ/コロムビアゆりかご会
テイチク:ザ・ブレッスンフォー/ヤングフレッシュ
東宝ほか(ゼール音楽出版):コールゼール/少年少女合唱団みずうみ
ビクター:ザ・ブレッスンフォー/ヤングフレッシュ(カラオケはオリジナル)
ユニオン:グリーンブライト/ユニオン児童合唱団

原盤権がフリーになって突然出てきたモノ

ハニーナイツ/少年少女合唱団みずうみ

ウルトラマンエース&タロウ&レオウルトラマンエース&タロウ&レオ
(1989/07/21)
コールゼール、藤田淑子 他

商品詳細を見る

ウルトラマンA TC-3012

「ウルトラマンA」ほど訳の分からない主題歌は恐らく無い。CD時代、オリジナルバージョンが「少年少女合唱団みずうみ」になって(?)から、更に混乱に拍車を掛けている。そこで正しい知識の覚え書きを記す。

・オリジナル盤:「ウルトラマンA」主題歌のオリジナル版は東芝音楽工業株式会社が原盤製作をした「ハニーナイツ/みすず児童合唱団」のモノである。ちなみに「原盤権」とは、音楽の原盤を製作する事により、オリジナル版の音源を独占して使用する事が出来る権利の事である。

・挿入歌:「ウルトラマンA」主題歌は、なぜかオリジナルではない所謂「うそ歌」が挿入歌として使用された。36話の東宝レコード版(コールゼール)と43話の朝日ソノラマ版(ボーカルショップ)がソレ(*1)。

・テレビ版:歌詞がレコード版とは一部違うバージョン。理由は不明。

・カバーバージョン:東芝が原盤権を持っていたため、朝日ソノラマのソノシート以外は各社カバーバージョンを発売している。日本コロムビアやキングレコードのように自社製作カラオケを使用しているバージョンのほか、テイチクのようにカラオケは本物というモノもあった。ちなみに朝日ソノラマもレコード版はカバーバージョンである。

・少年少女合唱団みずうみ版:現在の混乱の元になっているのがコレ。放映当時に発売されたレコードでは「みずうみ」版は確認できない。おそらく「みずうみ」版の初出はキングレコードが1984年に発売した『ULTRA Original BGM Colletion 6 ウルトラマンA』で、ライナーに「東芝原盤が使用できるようになったのでテレビ風に編集して収録した」というような事が書いてある。その後、ウルトラマンA主題歌と言えば「みずうみ」になってしまい、日本コロムビアの『ウルトラマン全曲集』では思いっきり「このアルバムに収録されているのがオリジナル」と書いてある。

『ウルトラマンA』主題歌のオリジナルは「みすず」か?「みずうみ」か?が話題になった場合、よく出てくる推測が「名称が違っても実は同じ団体」説(*3)だが、それはまずナイ。なぜならば、東芝から発売された「帰ってきたウルトラマン」のカバーバージョンを少年少女合唱団みずうみが歌っているからだ。

では真相は?と言えば、恐らく(「みずうみ」初出時に)構成担当ライターが「みすず」と「みずうみ」を勘違いしたと推測される。当時の状況を知っている人であれば分かると思うのだが、特撮・アニメ関連というのは安く見られていた所為もあってか、けっこうイイカゲンな事が書かれていた(*4)からだ。子引き・孫引き当たり前(*5)、記憶・推測雨霰、とそんな感じなのかどうかは当時ライターをやってた訳ではないので知らないが、「み」が付くだけで「みすず」と「みずうみ」を勘違いして書いても不思議はないのである(実際、筆者の師匠にあたる人も単純な勘違いでトンデモナイ事を言ってた事がある)。

と言う事で、「ウルトラマンA」の主題歌は「みすず」版がオリジナルで恐らく本当に「みずうみ」が歌っているモノは存在しない、というのが結論。

スーパーヒーロー・クロニクル ウルトラマン主題歌・挿入歌大全集Iスーパーヒーロー・クロニクル ウルトラマン主題歌・挿入歌大全集I
(2003/11/19)
TVサントラ、みすず児童合唱団 他

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*1)両方ともゼール版だという話もあるが特に確認していません。
*2)特ソン・アニソンのカバーバージョンを製作し、各社に提供していたらしい。
*3)「コロムビアゆりかご会」が他社だと「音羽ゆりかご会」になるから、というのがこの説の元。
*4)例えば「実写版『ハットリくん』のケムマキは杉良太郎がやってた」というデマ。最初にこの説を書いたライターはスチール写真を見て「杉良太郎に似ている」というだけで確認もせずに記事にしている。ちなみに、スチール写真のケムマキは杉良太郎に似ていない。
*5)親記事が間違っているとその後誰かがちゃんと確認するまでずーっと間違った表記が「正しい」モノとして書かれる。例は『ウルトラセブン』のサブタイトル。LD化の際に再確認されるまでずーっと間違っていた。

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